やまなみメンタルクリニック

言い方、伝え方

カレンダーを見ると10月、だんだんと秋めいてきましね。
”〇〇の秋” なんていう言葉がありますが皆さんの〇〇は何でしょうか? わたくしはスポーツ観戦好きでありまして ”スポーツの秋” と答えさせていただきます。なんの話?と思われたでしょうが少々お付き合いください。

私たち精神科医は言葉を大切にしています。それは患者さんに対してどういう言葉を選択し、どう伝えるかということです。そして私の好きなスポーツの世界でも、 ”言葉の力” を感じさせてくれるエピソードがたくさんあります。特にチームを率いる指揮官の言葉には選手を鼓舞しモチベーションを高める作用を持つ名言がたくさんあるのです。そんな名言の中から私のお気に入りをご紹介してみたいと思います。

それは、2015年松本山雅FCを率いた反町康治監督の、『日本のトップ15に入りたい』という言葉です。
この年、初めて日本のトップリーグであるJ1に挑む松本山雅は、現実的にみてJ1残留が妥当な目標であることは明白でした(18チーム中の下位3チームはJ2降格)。そんな中で発した指揮官の言葉は、J1残留という言葉とほぼ同義ではありますが、受け手の抱く印象はまったく異なると感じました。選手に対して、ポジティブに前向きに挑戦して欲しいというメッセージが込められていたんだと思います。選手たちがどう感じたのかはわかりませんが、ファン・サポーターはこの言葉に大いに勇気づけられたのではないでしょうか。(結局残留は叶いませんでしたが……)

私もクリニックに来てくださった方々を、勇気付け、鼓舞することができるような言葉選びを心がけていきたいと思う今日このごろであります。最後まで読んでくださりありがとうございました笑。


やまなみメンタルクリニック   院長 山田桂吾

やまなみメンタルクリニック

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